【里山の現状】

大野製炭工場は、奥能登の先端の珠洲市にあります。
周りを海に囲まれた珠洲市では昔から製炭業が盛んに行われてきました。
資源が持続的に利用できるよう里山を管理してきた炭やき職人は、多様な動植物の生態系の維持・保全と豊かな里海づくりの役割も担っていました。
しかし、1950年代初めの燃料革命以降、炭やき職人は減り続けており、そのため、能登の里山は今もなお、荒廃が進んでいます。



【植林を通した里山再生の取組】

里山の再生のため今まで力を入れてこなかったお茶炭の生産に取り組むことを決意しました。

しかし、能登にはお茶炭に適した若いクヌギの群生地はありませんでした。
その時、目に留まったのが 工場近くの耕作放棄地でした。
まずはここにクヌギを植林しようと整地作業を始めましたが、想像以上 に大変な作業でした。
とても苦労をして2004年の時点で1000本の植樹をさらに2008以降、多くの人 の手を借りて、2018年までで約6,000本の植林を達成できました。



【大野製炭工場の熱い想い】

私は、父がはじめた炭やきで育ててもらいました。そして生まれ育ったこの地域を残したいと思っています。
しかし、この地域は深刻な過疎に直面しています。このまま何もせずにいると、
地域を存続していくことは非常に厳しいです。
だからこそ、持続可能な産業で若者が暮らせる雇用を生み出す必要があるのです。
それも、この地域ならではの資源を活用した持続可能な産業を。

私はそれを、炭やきによって成し得たいと思います。
お茶炭の産地化をすることで、雇用を生み、地域に人を増やしたいと考えています。
また、もう一度炭やきという生業をこの地に根付かせることが出来れば、
山の手入れをする人も増え、豊かな自然や文化を守りつなげることができます。

1人の炭やき職人が生計を立てられるようになるには、毎年1000本のクヌギが必要だと考えられます。
産地化を目指すには、今後も植林を続け、炭やき職人を増やしていかなければなりません。

まだまだ課題は多いですが、豊かな自然環境の中で、
誇りをもって命を繋げていける循環型地域社会をこの地域で実現することが私の大きな夢です。


大野製炭工場代表
大野 長一郎




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