「農菓プロジェクト」は、石川県の豊かな食文化を広く伝え、農業者と和菓子業界の協業により活性化を目指す団体です。「地元産の農産物を使っておいしいお菓子を作る」。そのことによって双方に共通する問題を明るく打開し、究極の「顔が見える」モノづくりを未来につないでいく、新しい菓子文化の創造を目指しています。
 石川県は縦に長く、能登と加賀では異なる気候風土が特徴で、霊峰白山や日本海がもたらす豊かな水の恩恵を受け、農業が盛んな土地です。また、加賀百万石の時代から茶道が盛んで和菓子文化が栄えたことから「和菓子消費量日本一」の県でもあります。地元の農家が大切に育てた農産物で、和菓子職人が創造力と技を駆使しておいしいお菓子を作る。それが『農菓プロジェクト』なのです。石川県の豊かさを感じてください。



春はぼたもち、夏は夜舟、秋はおはぎ、冬は北窓・・・
おはぎの夏の呼び名、「夜舟(よふね)」。
夏の農作物には欠かせない「田休め」とも呼ばれるおはぎとお茶の時間。そして、お盆におはぎを供える人が多いことから、石川県の農家と和菓子店で構成する「農菓プロジェクト」が、県独自の新しい夏の風物詩として「加賀・能登・金澤夜舟」を開発しました。
県内産農産物を2つ以上使うことが条件の「夜舟」。
1つはもち米、もう1つは五郎島金時や、金沢ゆず、いちごやトマト、小松菜など様々な地物野菜や果物が使用されています。    
2019年から始まった夜舟販売会。2023年も予約販売という形で販売し、お受け取りは最寄の参加和菓子店でお受け取りをお願いしております。農菓プロジェクトメンバーの和菓子店にあるリアルに息づく時間…顔の見える和菓子の世界を体感していただきます。
夜舟をきっかけに地元の魅力を全力で味わってください。

※すべての「夜舟」商品の製造者において、「夜舟」と同一の製造場所内で「7大アレルゲン」(卵・乳・小麦・そば・えび・かに・落花生)のいずれか
 を使用しております。

  • 吟風弄月〜respect each YOFUNE〜
    「吟風弄月」とは"風に吹かれながら自然を題材とし詩歌を吟じる″こと。
    それぞれの和菓子職人が県内農家の農産物を題材とし「夜舟」を作りました。
    職人・農家の技と独創性に敬意を評して。

    • 〜風光〜(五郎島金時・金沢ゆず)
      和菓子店名 御菓子 中村屋(能美市佐野町)
      コラボ農家 岡元農場/もち米 
            かわに/五郎島金時
            きよし農園/金沢ゆず

      五郎島金時と金沢ゆず、それぞれの味を感じる夜舟。
      五郎島金時のスイートポテト餡を、金沢ゆずの爽やかな香りが引き立てます。
      ゆずとおいもの練り切りを乗せて、愛らしく仕上げました。

    • ヴィーガン夜舟(甘糀)〜拘極植菜〜

      和菓子店名 菓子工房 日本堂五彩庵(能美市寺井町)
      コラボ農家 六星/もち米(白山もち)
            六星/甘糀


      『六星』の甘糀をベースに砂糖はてんさい糖のみを使用。
      全てヴィーガン素材のみでこだわった夜舟。
      夜舟の銘である「拘極植菜」は”究極にこだわったヴィーガン夜舟”の意。
      優しい味わいです。

    • 小松菜夜舟 〜翠嵐〜
      和菓子店名 なかざき生菓子店(金沢市瓢箪町)
      コラボ農家 六星/もち米(白山もち)
            笠間農園/河北潟産小松菜

      河北潟干拓地、「笠間農園」の新鮮な小松菜をペーストし炊き上げた「小松菜あん」を使用。
      金箔を乗せた大納言小豆をトッピングし上品に仕上げました。
      銘「翠嵐」は緑の風景をイメージしています。

    • ブルーベリー夜舟〜夜涼〜

      和菓子店名 河田ふたば(小松市河田町)
      コラボ農家 六星/もち米(白山もち)
            きらぼしファーム/ブルーベリー

      小松産のブルーベリーや白山市のもち米など、使用材料を地産・国産にこだわり、着色料を一切使わず、ブルーベリー果汁の色素を使用。
      「自然」との協和を「やさしさ」をイメージして作り上げました。

    • 能登Color
      能登の空、海、里山、能登に暮らす人々の暮らしは美しく鮮やかな色で溢れています。
      能登の和菓子店4店舗が「能登の色」をイメージして石川県産農産物の色を味わい豊かに表現しました。
      すべて新作の夜舟です。

    • 夜舟 能登の祭(トマト)
      和菓子店名 眉上の月本舗 みうら屋(鹿島郡中能登町)
      コラボ農家 北辰農産(稲ほ舎)/もち米(カグラモチ)
            本田農園/トマト

      「本田農園」が土からこだわって作ったトマトで濃厚なケチャップを作り、白あんと黒あんに加え二種類のトマトあんを作りました。
      また「北辰農産」の自慢のかぐら米にも濃厚なトマトジュースを加えてトマト風味に。
      祭りの提灯をイメージしたミニトマトのスライスを乗せた、丸ごとトマトの夜舟”能登の祭”です。

    • 能登夜舟 朝凪(ブルーベリー)

      和菓子店名 お菓子処 佐吉庵(羽咋市島出町)
      コラボ農家 北辰農産(稲ほ舎)/もち米(カグラモチ)
            ひらみゆき農園/能登ブルーベリー

      『ひらみゆき農園さん』のブルーベリーを使って能登の夜明け前の海を表現した夜舟です。
      中はブルーベリー果汁で炊いたもち米、外はブルーベリーの錦玉で涼やかに仕上げました。
      能登ブルーベリーを口いっぱい感じて下さい。

    • ペッシュDE夜舟
      和菓子店名 宝達山本舗 松月堂(宝達志水町小川)
      コラボ農家 六星/もち米(白山もち)
            東農園(仮)/桃

      もち米の上に、ざくろ(グレナンデシロップ)で味付けした白餡をセンターに配置し、白ワインで香り付けした桃の葛餅食感ゼリーをのせて組み合わせます。
      仕上げに羊羹製の葉っぱを付けて瑞々しい桃を表現。
      和と洋が融合した、味も見た目も斬新な夜舟です。

    • スイスチャード夜舟

      和菓子店名 御菓子司 八野田(羽咋市大町)
      コラボ農家 六星/もち米(白山もち)
            アグリスターオナガ/スイスチャード

      羽咋の『アグリスタオナガ』さんが作った自慢のスイスチャードを塩で炒め、夜舟の生地に混ぜ込みました。
      中のあんこと混ざり合い甘じょっぱさが絶妙なバランスです。
      お茶にもお酒にもあう新しい夜舟。
      斬新なコラボをお楽しみ下さい。

    • 相思相愛夜舟セット
      ふたつの素材を取り入れたそれぞれのオリジナル夜舟が完成しました。
      どの組み合わせも"相思相愛″。
      素材が何倍にも美味しくなる菓子職人の技が光ります。

    • 金沢ゆずとココナッツの夜舟
      和菓子店名 和乃菓 ひろの(白山市鶴来大国町)
      コラボ農家 北辰農産(稲ほ舎)/もち米(カグラモチ)
            きよし農園/金沢ゆず

      地元鶴来の『北辰農産』の美味しいもち米で、甘みと酸味のバランスが良い金沢ゆずの餡を包みました。
      仕上げにまぶしたココナッツの甘みと香りと相まって、夏でもサッパリと爽やかな味を楽しめる夜舟です。

    • 黒糖きな粉夜舟金箔乗せ

      和菓子店名 菓子処 大松庵(白山市平松町)
      コラボ農家 六星/もち米(白山もち)
            金沢大地/有機黄粉

      『金沢大地』の有機きなこと黒糖を餡に練り込み、焦がしたかのような香ばしいきな粉の風味が楽しめる夜舟です。
      白山もちはしっかりとした食感に仕上げました。金箔を散らして作陶した和物茶碗をイメージ。
      濃茶によく合う夜舟です。

    • 苺とホワイトチョコの夜舟
      和菓子店名 御菓子司 つば屋(金沢市松村町)
      コラボ農家 北辰農産(稲ほ舎)/もち米(カグラモチ)
            三共農園(加賀フルーツランド)/いちご


      『稲ほ舎/北辰農産』の減農薬もち米「銀のすずめ」を使用。
      『加賀フルーツランド/三共農園』の苺をたっぷり練りこんだ苺あんを包み、トッピングには苺と相性抜群のホワイトチョコレートとピスタチオで彩りと食感をプラスしました。
      ジュワっと苺を感じてください。

    • 醤油と丸いもの夜舟

      和菓子店名 お菓子処 マルニシ(小松市符津町)
      コラボ農家 北辰農産(稲ほ舎)/もち米(カグラモチ)
            岡元農場/加賀丸いも
            金沢大地/有機しょうゆ

      もち米と加賀丸いものもちもち感を合わせた夜舟です。
      もち米にはすりおろした加賀丸いもを加えてモチモチ感を出し、丸いものダイスカットを加えることでシャリっとした食感も楽しめます。
      トッピングには丸いもの素揚げと焦がししょうゆ、そして小豆を乗せました。